ごく基本的なこと

ささいなことのメモ

借りた本

返却期限は10月6日。 

オースティン哲学論文集 (双書プロブレーマタ)

オースティン哲学論文集 (双書プロブレーマタ)

 
朝永振一郎著作集〈1〉鳥獣戯画

朝永振一郎著作集〈1〉鳥獣戯画

 

 10月3日に返却してきたので、感想など。

朝永振一郎著作集〈1〉鳥獣戯画』は、パラパラと読んだだけ。日記というかエッセイというか、生活の些事を綴った文章が多い。ところどころに朝永振一郎の手描きのスケッチが掲載されているのだが、それが上手いので驚く。ほとんど読んでいないので、また借りて読んでみたい。息抜きに良い感じだ。

 

 『オースティン哲学論文集』は、ジョン・L・オースティンの発表論文が年代順に12篇程載っているのだけれども、借りている最中には最初の3本しか読めなかった。しかも1本目はアリストテレスの、2本目は先験的概念に関する議論を踏まえてのもので、はっきりいってさっぱりわからなかった。ただし、オースティンが丁寧に議論を解いていきながら話をする人だということは分かった。3本目「語の意味」についての論文はそれらと比較すると、この論文単体でも論点が分かるものだと感じた。

特に、意味を問えるのは語ではなく文に対してだけだ、という批判がされるかもしれない、という部分(この引用は不確かなので、後日手を入れる)を読んだときには、そういえば命題論理においても文の意味(真と偽)を与えるのは文に対してで語に対してではなかったな、と思いいたって少しハッとした。

これもまた続きを読みたい本だ。